七五三の扇子の差し方は?意味や選び方なども解説
七五三の写真でよく見かける扇子。「七五三では扇子が必要なの?」「どこに差すのが正解?」と疑問に思う方も多いかもしれません。着物や袴に合わせる小物だからこそ、差し方や意味がわからないまま準備するのは少し不安ですよね。
そこで本記事では、七五三での扇子の必要性や差し方、選び方や撮影での使い方まで解説します。
七五三で扇子は必要?
七五三で扇子は、必ずしも必要というわけではありません。扇子はもともと儀礼の場で、装いを整えるために使われてきた装飾的な小物です。そのため、七五三で扇子を用意していなくても、マナー違反になることはありません。
しかし、7歳の女の子が着用する四つ身着物など、格式を意識した装いの場合は、扇子を身につけることが伝統的に正しいとされています。
また、扇子は先に向かって広がる形から「末広」とも呼ばれており、「将来が明るく開けていくように」という願いが込められた縁起の良いアイテムです。そのため、七五三でもお子さまの成長や未来を願う意味を込めて取り入れられています。
写真撮影では扇子がワンポイントになり、より華やかに見せてくれる点も魅力です。一方で、お参りやご祈祷に子どもが遊んでしまうこともあるため、無理に持たせず、状況に応じて判断すると良いでしょう。
七五三の扇子はどこにつける?差し方は?

七五三で扇子を用意したものの、「どこに差すの?」「向きはこれであってる?」と悩む方もいるかもしれません。
男の子と女の子では、扇子の差し方や持ち方に違いがあります。ここでは、扇子の基本的なルールや差し方を確認していきましょう。
扇子の基本ルール
七五三で使う扇子は男女問わず、基本の扱い方があります。まず、扇子は帯や袴の前に差すのが一般的で、先端が上に向くように差すと見た目も美しくなります。
逆向きに差し込んだり、深く差し込みすぎたりすると、装いとのバランスが崩れるため注意しましょう。また、歩いたりお参りしたりする際には、落とさないよう軽く手に持たせるのもポイントです。
男の子
男の子の場合は、帯と袴の間に「懐剣」をやや左側に向けて差し込みますが、扇子はその懐剣の隣に低めの位置で差し込みます。扇子の頭が少し見える程度の深さまで差すのがポイントです。
懐剣と同じように斜めに傾けて差すことで、粋でかっこいいスタイルが完成します。凛々しい立ち姿になり、男の子らしい力強さを演出できるでしょう。
女の子
女の子は、着物と帯の間、または帯と帯締めの間の左側に扇子を差します。女の子用の扇子は長い紐がついているため、あらかじめ扇子の下側に巻きつけておきましょう。
扇面(紙の面)を正面に向けて、やや斜めに差すのがポイントです。胸元の華やかさが増して、よりおしゃれで明るい印象になります。
女の子は、箱迫(はこせこ)という小物も胸元に入れており、立ったり座ったりすると小物が落ちやすいため、注意して見てあげるようにしましょう。
七五三用の扇子の選び方
七五三用の扇子を選ぶ際には、素材や柄、色、タイプなどに注目して選ぶのがポイントです。
素材
扇子は一般的に、紙製か布製で、竹製の骨組みが使われているものが多く見られます。子ども用の扇子には、耐久性のあるプラスチック製の骨を使ったものもあります。プラスチック製の方が折れにくいため、安全性を重視する場合にもおすすめです。
柄
七五三用の扇子には、「鶴亀」や「松竹梅」など、吉祥文様とよばれる和柄のデザインが多いのが特徴です。吉祥文様とは、縁起がよいとされる日本の伝統的な和柄のことです。
例えば、鶴と亀は「健康」や「長寿」を象徴し、松竹梅は、「健やかな成長」や「困難に負けず伸びていく力」を表します。そのほか、桜は「新しい門出」、手毬は「円満」「女の子の幸せ」といった意味が込められています。
また、七宝柄は円が連なるデザインから、「ご縁」や「人とのつながり」を表し、将来の豊かな人間関係を願う文様です。
お子さまの幸せや成長を願い、親御さんの気持ちに合った柄の扇子を選ぶと、七五三の装いがより意味のあるものになるでしょう。
色
男の子は白無地や黒、紺、金などを基調としたシンプルで力強い柄、女の子は赤やピンク、金銀をあしらった華やかな色合いが定番です。
衣装とのバランスを意識して選ぶことで、七五三の写真もより美しく仕上がります。着物との組み合わせに迷ったときは、着物の色を基準に扇子を選ぶのがおすすめです。
着物と同系色の扇子を選ぶと、全体に統一感が生まれ、上品で落ち着いた印象になります。
一方で、淡い色の着物や柄が控えめな衣装の場合は、あえて反対色や金・白などの明るい色を選び、アクセントにするのもひとつの方法です。扇子がポイントとなり、写真映えがしやすくなります。
また、着物に使われている色の中から一色を扇子に取り入れると、さりげなくまとまりのあるコーディネートになります。
タイプ
七五三用の扇子には、開かないタイプもあります。それは特に、レンタル小物で多く見られる傾向です。開閉できないため、無理に力を入れて骨を折ったり、指を挟んだりする心配がなく、安全性を重視したいご家庭に向いています。壊してしまう可能性が低いのも特徴です。
まだ扇子の扱いに慣れていない小さなお子さまや、当日お参りなどで長時間持ち歩く場合にも、安心でしょう。一方で、写真撮影で扇子を広げたポーズはできないため、見た目の演出を重視する場合は注意が必要です。用途やお子さまの性格に合わせて選ぶことをおすすめします。
七五三撮影での扇子の使い方
七五三の記念撮影では、扇子を取り入れることでポーズのバリエーションが増え、写真の印象に変化をつけることができます。ここでは七五三撮影でおすすめの、扇子を使ったポーズを事例写真とともにご紹介します。
【扇子を広げて両手で持つポーズ】

末広がりを象徴する王道のスタイルです。広げた扇子が顔の下にくることで、レフ板効果もあり、お顔が明るく見えます。
【扇子を広げて片手で仰ぐようなポーズ】

自然な動きが出るため、まるでお殿様やお姫様のような優雅な一枚になります。シンプルな白い扇子も、着物の鮮やかな色合いを引き立てます。
【扇子を閉じたまま、手に持ったポーズ】

扇子を閉じたまま、刀のようにギュッと握ることで男の子らしい力強さと、やさしさを表現できます。
開かないタイプの扇子でも可能なポーズです。
【扇子を控えめに広げた上品なポーズ】

華やかな着物に合わせて扇子の柄を見せることで、より一層豪華な写真になります。扇子をあえて開ききらず、そっと開くことで上品さと女の子らしさが引き立つポーズです。
【扇子を閉じたまま、前に差し出すポーズ】

扇子を閉じたまま前に差し出すことで、お子さまの元気な雰囲気が伝わる一枚に。少し上から撮ることで奥行き感が出ます。お子さまの表情を強調したいときにもおすすめのポーズです。
【扇子を開いて斜めに持つポーズ】

開いた扇子をまっすぐ持つのではなく、少し斜めに持ち肩に添えることで、ぐっと大人びた雰囲気になるでしょう。角度をつけることで、クールな印象を演出できます。
【扇子をそっと開いて横向きからのアングル】

こちらも扇子をそっと開いたポーズですが、横向きのアングルから撮ることで、静かで落ち着いた雰囲気の一枚に。視線を少し外して、扇子を見つめるようにすることでドラマチックな印象に仕上がります。
まとめ

七五三の扇子は、必ず準備しなければならないものではありませんが、意味や使い方を知っておくと、衣装や小物選び、当日の支度がぐっとラクになります。
男の子・女の子、それぞれの差し方を意識するだけでも、着姿がきれいに見え、写真映えにもつながります。扇子を選ぶ際には、素材や色、柄、開くタイプかどうかに注目しながら、衣装とのバランスとお子さまの性格に合わせて選ぶのがポイントです。
なお、写真スタジオには扇子を含む和装小物が用意されていることも多く、無理に購入しなくていいケースがあります。事前に確認しておくことで、無駄な出費や準備の手間を減らせるでしょう。
ハピリィフォトスタジオでは、着物や袴などの衣装をはじめ、扇子や刀、和傘などの和装小物も無料でご用意しております。七五三の撮影実績が豊富なカメラマンとスタッフが、お子さまの雰囲気や衣装に合わせて、七五三写真をより華やかに飾る和装小物や撮影ポーズをご提案いたします。
七五三の準備の負担をできるだけ減らし、お子さまの成長をじっくりかみしめながら、思い出に残る一日を過ごしていきましょう。
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