お宮参りの服装はどうする?赤ちゃん・親のマナーや選び方
赤ちゃんが生まれて初めてのイベントがお宮参りです。
赤ちゃんの健やかな成長を祈ってお参りするお宮参りですが、このお宮参りの際にはどのような服装をチョイスすれば良いのか分からず悩んでしまう人も少なくありません。
そこで今回は、お宮参りに行くのにふさわしい服装について紹介します。これからお宮参りを控えている新米パパママさん、ぜひ参考にしてみてください。
お宮参りの赤ちゃんの服装
お宮参りの赤ちゃんの服装は、もっとも迷ってしまいますよね。
以下では、
・男の子の服装
・女の子の服装
の性別に分けておすすめの服装や選び方についてご紹介します。
■男の子の服装
男の子のお宮参りでの服装は、黒や濃紺など濃い色の掛け着を選ぶのが一般的。
掛け着のデザインにも特徴があり、お宮参りの場合には男の子の定番デザインは「熨斗目模様(のしめもよう)」と呼ばれるものを選ぶことが多いです。
男の子が力強くたくましく成長することを祈願して、龍や兜、虎などの柄の入った熨斗目模様の掛け着は、とても美しいのが特徴。
男の子の掛け着には濃い色を、というイメージが定着しているものの、近年では薄いベージュの掛け着なども見かけるようになりました。
昔と違い、必ずしも濃い色を選ばなければならないという風潮ではなくなったと言えるでしょう。
■女の子の服装
女の子のお宮参りでも、男の子と同じように白羽二重の上から掛け着を着せてあげましょう。
しかし、デザインはまったく異なります。
女の子の掛け着には、花や蝶が華やかに描かれた「友禅模様(ゆうぜんもよう)」の入ったものを選びます。
色合いも男の子が濃い色味の掛け着を着用するのと対照的で、女の子は赤やピンク、淡い水色などの明るい色味が一般的で、可愛らしく華やかな印象です。
また、今では時代の移り変わりとともに、お宮参りの衣装も変化しつつあります。
伝統的な白羽二重に掛け着を羽織るというスタイルではなく、ベビードレスを着せてその上から掛け着を羽織らせている姿も多く見かけるようになりました。
昔ながらのスタイルが時代の流れを受けて変化していることがあらわれています。
母親・祖母のお宮参りの服装
お宮参りには両親や祖父母が同行するものですが、母親や祖母はどのような服装で行くのが良いのでしょうか。
以下では、洋装と和装に分けてご紹介します。
■洋装の場合
ママやおばあさまが洋装でお宮参りに行く際には、ワンピースやスーツが一般的でしょう。
その場合、主役である赤ちゃんも洋装つまりベビードレス着用である必要があります。
フォーマルな雰囲気の服装がのぞましく、スカート丈もひざ下のものが無難です。
洋装にはNGな服装もあり、つま先のあいたオープントゥパンプスや、かがんだ時に下着が見えてしまう服装・袖のないノースリーブは避けるようにします。
華やかさをプラスしたいからと、アクセサリーをつけることを検討されるかもしれません。
しかし、お宮参りでは赤ちゃんを抱っこしますよね。
そのため、ピアス(イアリング)や長めのネックレス、コサージュは、赤ちゃんを抱っこする時に危ないので、お宮参りではつけない方が安全です。
服装が決まれば、ヘアスタイルも考えておきたいところ。
和装に比べると少々カジュアルな印象の洋装スタイルだからこそ、フォーマルなアップスタイルなどのまとめ髪がおすすめ。
まとめ髪にすれば、赤ちゃんを抱っこする時も髪がかからないので安心ですね。
短めの髪の毛であっても、前髪などが顔にかかることがないようにしっかりピンでとめるなど、すっきりとしたヘアスタイルにしておくのが大切なポイントです。
赤ちゃんを連れてのお宮参りですし、途中で授乳する必要があることもあります。
赤ちゃんのお世話をするのに邪魔にならないよう、ヘアスタイルにまで気を使うようにしましょう。
■和装の場合
お宮参り神社でおこなうことがほとんどです。
神社と言えば和服を連想させますが、お宮参りの際に和装で同行する母親や祖父母も多くいます。
赤ちゃんの初めての一大イベントとなるお宮参りだからこそ、伝統的な和装を選ぶのもおすすめです。
しかし、着物に慣れていない女性も少なくないでしょう。
でも、このような機会だからこそ、和装にこだわってみるのも良いものです。
お宮参りには、訪問着や色無地などの着物を選び、主役となる赤ちゃんの掛け着の色との相性を考慮した上で色柄を選びます。
あまり母親や祖母が目立ちすぎることのないように、やや控えめなデザインを選ぶことがおすすめです。
父親・祖父のお宮参りの服装
■お宮参りでの父親の服装
パパは、お宮参りではスーツを着る方が多くなっています。
でも、スーツをたくさんお持ちの方は、どのスーツを着ればよいのか迷ってしまいますよね。
冠婚葬祭で使用するフォーマルスーツをお持ちの方は、フォーマルスーツを選ぶようにします。
もし、フォーマルスーツをお持ちでない方は、無理して購入しなくても大丈夫。
普段、お仕事で着用されているスーツを着ましょう。
スーツの色味は、黒や紺、灰色がおすすめです。
しかし、お宮参りなので華やかさもプラスしたいところ。
水色や薄いピンクなどのパステルカラーのネクタイを選ぶと、明るく元気なパパという印象になります。
たとえば、ママの服装や着物がピンク色だった場合、パパもネクタイをピンク色にすると、統一感を出すことができますよ。
反対に、選ぶことを避けたいのは黒色のネクタイ。
黒色のネクタイは、弔事用となり、お葬式を連想する人も多いので、お宮参りというお子さまのお祝いの場面ではふさわしくありません。
また、派手すぎるネクタイもお宮参りでは控えた方がよいでしょう。
たとえば、ブランドのロゴやキャラクターの柄が全面に出ているものはお宮参りでは避けた方が無難。
柄物のネクタイをつける場合は、小紋柄やストライプ柄・ドット柄などシンプルなものがおすすめです。
お宮参りの服装で、一つ気をつけたいことがあります。
それは、つい忘れがちな靴下。
神社でご祈祷をする場合、靴を脱いで本殿にあがることになります。
その際、靴下が見えてしまうので、穴があいていたり、毛玉がついているような靴下を履いてしまうと恥ずかしい思いをしてしまいます。
スーツに合うきれいな靴下を用意しておきましょう。
■お宮参りでの祖父の服装
おじいさまの服装も、スーツで参加される方が多くなっています。
しかし、事前に赤ちゃんや、パパやママがどのような服装で参加するのかを確認しておきましょう。
たとえば、赤ちゃんが和装でパパがスーツ・ママがワンピースなどの洋装の場合、おじいさまもスーツで行くとバランスがよくなります。
パパやママの服装と合わせておくと、統一感を出すことができますよ。
ほかにも、両家の祖父母が参加する場合、両家の祖父母同士で合わせておくと、統一感が出ますし、気まずい思いもせずに済みます。
事前に、パパやママ、参加される祖父母に確認をして、服装選びをしておくと安心です。
季節ごとのお宮参りの服装
お宮参りは、赤ちゃんの生まれるタイミングによって、そのシーズンはさまざまです。
春や秋の過ごしやすい季節であれば問題ありませんが、真夏や真冬のお宮参りにはある程度季節に対応した服装調節が必要です。
ここでは、夏のお宮参りと冬のお宮参りの際の服装に関するポイントを紹介します。
■夏の場合
赤ちゃんは、肌着+ベビードレス+祝着(のしめ)がお宮参りの一般的な服装になります。
夏の暑い時期にお宮参りをする赤ちゃんの服装のポイントは、通気性がよく吸湿・速乾性のある素材を選ぶこと。
厳しい暑さの中でも、できる限り涼しさを感じられる服装を選んであげましょう。
赤ちゃんは、体温調節がうまくできません。
そのため、服装で大人が調節する必要があります。
赤ちゃんがたくさん汗をかいても良いように、肌着をきちんと着せておきましょう。
汗をかいて冷えてしまうと風邪を引いてしまう原因になります。
汗をかいた時に着替えさせてあげられるように、替えの肌着を持っていくようにしましょう。
肌着やベビードレスの素材は、吸水性と通気性の良いものを選ぶようにします。
具体的には、やわらかいガーゼやフライス、天竺素材のものを選ぶと、夏でも快適に過ごさせてあげることができるのでオススメ。
祝着(のしめ)は、熱がこもりやすいため、写真撮影やご祈祷の時だけ着せてあげて、あとはベビードレスで過ごさせてあげるようにしましょう。
夏の暑い時期でも、参拝やご祈祷の時に素足だとマナー違反になってしまうため、ベビーシューズやベビーソックスは忘れずに履かせてあげてくださいね。
■冬の場合
冬のお宮参りも夏同様、肌着+ベビードレス+祝着(のしめ)がお宮参りの一般的な服装になります。
しかし、寒い時期のため、肌着を袖ありのものに変えたり、ベビードレスの素材をニットキルトなど、温かいものを選んであげることで寒さから守ってあげましょう。
ほかにも、冬のお宮参りは厳しい寒さの中、外を歩かなければならないため、体を温めることができるおくるみや、帽子、厚手の靴下やおくるみを持参します。
しかし、寒いからといってたくさん着せるのは、汗をかいて風邪をひいてしまう原因になります。
「赤ちゃんの手足が冷たい=寒い」ではありません。
寒いのかを見極めるためには、赤ちゃんのお腹や背中など体の中心部を触って冷たくなり、ご機嫌が悪くなっている時が寒いサインになります。
冬だからたくさん着せるのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら体温調節をしてあげることで、風邪を防ぐことができますよ。
お宮参りの服装に関する注意点
お宮参りの際、赤ちゃんや同行する家族の服装についてはイメージできたはずです。
ここで最後に、お宮参りの服装に関する3つの注意点について紹介します。
この点に気を付けて服装をチョイスすれば間違いありません。
■歩きやすい靴を選ぶ
お宮参りの当日は、現地まで仮に車で行くにせよ、どうしても歩く時間が長くなりがちです。
そのため、ママやおばあさまが洋服を選ぶ場合には、靴選びにも十分注意しましょう。
新しい靴は靴擦れしやすく、一度靴擦れしてしまうとそこから歩き続けるのは大変苦痛に感じるものです。
ある程度履き慣れた靴を選ぶようにするのが大切です。
また、ヒールの高い靴もお宮参りには向いていません。
高くても5センチまでに留め、なるべく安定感のある靴にしましょう。
■授乳しやすい服を選ぶ
和装であれば特に気を付けることはありませんが、洋装の場合は母親は授乳しやすい洋服を選んでおくことがおすすめ。
スーツでもワンピースでも前開きになっているものを選べば、授乳する際にとても便利です。
また、授乳の際に洋服が汚れてしまうこともあります。
その点も考慮した上でどの洋服を着用するかを決めましょう。
■全体の統一感を意識する
お宮参りは赤ちゃんが生まれて一番初めにおこなう家族行事です。
記念写真を撮影することも多いでしょう。
お宮参りの際は、同行するパパ、ママ、おじいさま・おばあさまと赤ちゃんのバランスが大切です。
例えば、ママは洋装でおばあさまは和装、赤ちゃんも和装、など洋装と和装が混在してしまうと、全体の統一感がなくなってしまいます。
服装を決める際には、まず赤ちゃんの衣装から決めましょう。
また、色合いも意識すると、さらに統一感が得られます。
赤ちゃんの掛け着の色の系統と相性が良く、それでいてやや控えめなカラーをママやおばあさまが身に着けているだけで、とても綺麗にまとまります。
パパやおじいさまは、ママやおばあさまの洋服や着物の色とネクタイの色を合わせると、より統一感を出すことができるので、おすすめです。
まとめ
本記事では、お宮参りの服装選びについてご紹介させていただきました。
お宮参りの服装に明確な決まりはありません。
でも、カジュアルすぎる服装は避け、赤ちゃんが着る服装とバランスのよいスタイリングをしましょう。お宮参りでの赤ちゃんの正式な服装は、祝着(のしめ)を羽織る和装とされています。
しかし、今は洋装であるベビードレスで参拝・ご祈祷をされる方も多くなっています。
パパやママ・おじいさま・おばあさまなど、お宮参りに出席される方は、主役である赤ちゃんをひき立てる装いを意識できるとよいですね。
お宮参りは家族にとってずっと記憶に残り続ける大切な行事です。
赤ちゃんの衣装、そして両親と祖父母の衣装を正しく選び、思い出に残る最高の一日を過ごしましょう。
ハピリィフォトスタジオでは、お宮参りの撮影を承っています。